皆さんこんにちは!
TreasureShipの更新担当の中西です。
~“長く働ける”を一緒につくる~
就労継続支援A型において、利用者の方と長く関わっていくために欠かせないものがあります。
それが“信頼関係”です。
どれだけ良い仕事内容を用意していても、困ったときに相談できない、失敗すると強く責められる、気持ちを聞いてもらえないという環境では、安心して働き続けることは難しくなります。
だからこそ、就労支援では日々の小さな関わりを大切にする必要があります。
今回は、“長く働ける環境を一緒につくるための信頼関係”について考えてみます。
★ まずは挨拶から関係をつくる
信頼関係というと、特別な面談や深い話をしなければならないように感じるかもしれません。
しかし、最初は日常の挨拶から始まります。
「おはようございます」
「今日もお願いします」
「お疲れさまでした」
こうした毎日のやり取りが、「自分はここにいていい」という安心感につながります。
☆ 名前を呼んで声をかける
人は、自分の存在を認識してもらえると安心します。
だからこそ、必要に応じて名前を呼びながら声をかけることも大切です。
単なる“利用者の一人”として見るのではなく、一人の人として向き合う姿勢が信頼につながります。
★ 話を途中で決めつけない
相談を受けたときに、
「それはこういうことでしょう」
と支援者側がすぐに結論を出してしまうことがあります。
しかし、本人が本当に困っていることは別のところにあるかもしれません。
まず最後まで話を聞く。
分からない部分を質問する。
本人の気持ちや状況を整理してから考えることが大切です。
☆ 小さな変化に気づく
長く一緒に働いていると、普段との違いに気づくことがあります。
いつもより元気がない。
話す量が少ない。
作業スピードが変わった。
こうした変化に気づいたときに、「何か困っていますか」と声をかけられる関係が大切です。
もちろん、無理に聞き出す必要はありません。
「気にかけています」という姿勢そのものが安心につながります。
★ 約束したことを守る
信頼関係を築くうえで、とても大切なのが約束を守ることです。
「後で確認します」と伝えたら、本当に確認する。
「明日話しましょう」と言ったら、時間をつくる。
小さな約束でも、守られないことが続けば信頼は少しずつ失われます。
支援者側も、一人の社会人として誠実に向き合うことが必要です。
☆ 人によって態度を変えすぎない
支援者によって言うことが違う。
昨日は良いと言われたのに、今日は怒られた。
そんな状態では、利用者の方が混乱してしまいます。
だからこそ、基本的なルールや支援方針はスタッフ同士で共有することが大切です。
誰が対応しても大きく変わらない安心感が必要です。
★ 良いこともきちんと伝える
問題があったときだけ声をかけると、「話しかけられる=怒られる」と感じてしまうことがあります。
だからこそ、良い変化にも目を向けることが大切です。
今日の作業は丁寧でしたね。
昨日よりスムーズでしたね。
自分から声をかけられていましたね。
日常的に良い部分を伝えることで、コミュニケーションが取りやすくなります。
☆ 注意するときは人前を避ける
改善してほしいことがある場合、周囲に多くの人がいる場所で強く注意されると、本人が必要以上に傷ついてしまうことがあります。
可能な範囲で落ち着いて話せる環境をつくり、何が問題だったのかを具体的に伝えることが大切です。
本人を責めるのではなく、行動を一緒に見直します。
★ “相談してよかった”と思える対応をする
利用者の方が勇気を出して相談したときに、
「そんなこと気にしなくていい」
と簡単に終わらせてしまうと、次から相談しなくなるかもしれません。
自分にとって小さな問題でも、本人にとっては大きな悩みである場合があります。
まず受け止める。
状況を聞く。
一緒にできることを考える。
相談したことを後悔させない対応が大切です。
☆ 支援者側も間違えたら認める
支援者も人です。
勘違いしたり、説明が不足したりすることがあります。
そんなときに無理に正当化するのではなく、
「こちらの説明が分かりにくかったですね」
と認めることも大切です。
支援者が誠実に向き合うことで、「間違えても話し合える関係」をつくれます。
★ 仕事以外の雑談も大切
毎日の会話が、作業指示だけになってしまうと関係は固くなります。
休憩中に天気の話をする。
好きなことについて少し話す。
今日のお昼について話す。
何気ない会話があることで、困ったときにも声をかけやすくなります。
☆ 距離が近すぎないことも重要
信頼関係をつくることと、必要以上にプライベートへ踏み込むことは違います。
利用者の方が話したくないことまで無理に聞かない。
本人の意思やプライバシーを尊重する。
支援者と利用者として適切な距離感を保つことも重要です。
★ 長く働くためには“安心して休める”ことも必要
体調が悪いときでも、「休んだら迷惑をかける」と無理をしてしまう方がいます。
もちろん、仕事として出勤を安定させることは大切です。
一方で、本当に休む必要があるときに相談できることも重要です。
無理を隠さず話せる環境が、長く働き続けることにつながります。
☆ 一緒に振り返る時間をつくる
定期的に、働き方について一緒に振り返ることも大切です。
今の仕事はどう感じているか。
困っていることはないか。
挑戦してみたいことはあるか。
普段の作業中には言いにくいことも、落ち着いて話せる時間があることで伝えやすくなります。
★ 信頼は一日ではつくられない
一度優しく話したからといって、すぐに信頼関係ができるわけではありません。
毎日同じように挨拶する。
話を聞く。
約束を守る。
困ったときに一緒に考える。
そうした小さな積み重ねによって、「ここなら安心して働ける」という気持ちが生まれます。
⭐ “働く場所”から“安心して成長できる場所”へ
就労継続支援A型は、仕事をする場所であると同時に、自分の可能性を少しずつ広げていく場所でもあります。
そのためには、利用者の方と支援者の間に信頼関係が必要です。
話を聞く。
良い部分を見る。
困ったときに支える。
できることは本人へ任せる。
長い目で成長を見る。
その積み重ねが、安定した就労につながっていきます。
私たちも、一人ひとりと丁寧に向き合いながら、「ここなら安心して働ける」「ここでもう少し頑張ってみたい」と思っていただける環境づくりを大切にしていきます。